【敵意帰属バイアス】モラハラ浮気夫とは話し合いをしてはならない理由
「敵意帰属バイアス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「敵意帰属バイアス」とは、他人の行為がことさら悪意があるように感じてしまうことをいいます。
俗に言うモラハラ夫とは、このバイアスのかかった人です。
そのようなバイアスがかかっている人の特徴は、
- 話が通じない、噛み合わない
- 何を言っても否定してくる
- いつもイライラ、すぐ怒る。
または落ち込む。 - 自己中心的で視野が狭い
このような話の通じない人について、キングコングの西野亮廣さんがブログで語っておられました。
「……『そんなこと言ってないじゃん!』という内容を曲解して、責められたとか貶められたとか思いがちな人は、『理解力がない』ことや『説明不足』が原因なのではなく、【敵意帰属バイアス】というものが原因だったりもします。
これですよ、これ!
ずっとこれを言語化できなくて私はモンモンとしていたのですが、さすがはキンコン西野さんです!!
こういう困った人、SNS上でも職場でも見かけると思います。ぜひこちらを読んでみてください!↓
〈西野亮廣ブログ〉さまより
意味不明な会話
うちのモラハラ夫との会話は、上記の西野さんのブログに出てくる困った人と似た、話の通じなさだったんです。
例えば、もう何年も前のことですが、夫婦で自宅の玄関の壁クロスを張り替えようという話になったんです。で、リフォーム業者さんを夫婦で一緒に決めました。
ある平日の昼間、その業者さんが自宅にクロスの見本帳を持ってきて、どれにするか決めて欲しいと言ってきました。夫は仕事に行って不在でしたので、私が一人でクロスを選ぶことにしました。
一瞬、勝手に選んだらまた夫は怒るかな?とも思いました。ですが汚れが目立っていたのが気になっていただけで、特別凝ったクロスにするつもりは夫婦ともどもなかったんです。だからまぁ一人で決めてもいいか、と思い、見本の中からまっ白で、柄のほとんど見えない無難なものを選び、業者さんに注文しました。
その夜、仕事から帰ってきた夫にそのことを伝えました。
「今日昼に業者さんが来てクロスをどれにするか決てくれ言うから、決めといたでー。オフホワイトとかクリーム色とかにしようかとも思ったけど、他の部屋も全部それやん?だからちょっとだけ変えて、真っ白のクロスにしてん。」と。
するとその瞬間みるみる夫の顔色が変わり、大声で怒鳴り出したんです。
「しろぅぅぅっ?!なんで白やねん!!なんでクリーム色にせぇへんねん!!白なんか汚れが目立つ色にしやがってぇ!!」と。
それはもう今にも私に掴みかからんとするほどの剣幕で詰め寄られ、怒鳴られたんです。
私はびっくりしてしまいました。
我が家の玄関が白かクリームか、
それがそれほどの重要案件だったとは!!(呆)
夫の怒鳴る理由
で、その後に怒鳴り続ける夫の話の内容を聞いていると、やっぱり問題はクロスの色ではなくて。
夫が言いたかったことは、自分は昔ハウスメーカーに勤めていたことがあり家のことについては元プロである(実際には1年勤めたことがあるだけなのだが…)。
その俺に相談することなくオマエは勝手に決めた。それは俺の過去をバカにしている。オマエは俺の人生の全てを否定しているんだ!!と怒鳴っているんです。
飛躍の仕方がエゲツないな、、、
「俺をバカにすることは許さない」
「俺を否定することは許さない」
「俺を見下すことは許さない」
「許さないことをするオマエは敵だ!攻撃してやる!!」
これが「敵意帰属バイアス」にかかっているモラハラ夫の思考です。
モラハラ夫の地雷の場所
コレ、日常どんな会話からでもそういう人の心には火がつくようにできています。
「うちの夫はどこに地雷があるかわからない」と、嘆く奥さまからの相談を受けることがあるのですが、地雷の場所はズバリそこ。「自分は見下されてる」と受け取った時に爆発しているんですね。
そんな思いから、モラハラ夫は奥さまを〝敵〟とみなしています。
ってことは解決策は〝味方〟になってやることですよね。
浮気の場合も、こちらで私の書いた電子書籍の一部を公開していますが、↓
ここで言っている夫のセリフは全て「敵意帰属バイアス」のかかっている状態の言葉です。
言われた妻は夫の言葉をそのままの意味で受け止めてしまいますが、話が通じないなど日頃から会話に違和感がある場合は、その時の言葉の根底にあるものは「敵意帰属バイアス」ですから、表層である「浮気」について夫婦で話し合っても意味がありません。
それよりも
〝私はあなたの味方である!〟
と妻がアピールしていかないと浮気はやまないのです。
家庭での女性の役割
というわけで話が通じない、噛み合わないと感じたら伝えようとするのをやめてまずは黙るべきです。あまりに伝わらないのでなんとか伝えたいと躍起になって、さらに話せば話すほどあらぬ方向に向かいますからね。
代わりにやるべきことは承認欲求を満たしていってやること。
西野さんもこちらで最後におっしゃっていますが、↓
その人を本気で助けようと思うんであれば、間違いを丁寧に指摘するのではなくて、遠回りに思えるかもしれないですけれども、自信をつけさせてあげるということが非常に重要です。
…まったく骨の折れる話ではありますが、それ以外の方法は本当にないです、、、。
ただし、
ちゃんと治りますからね、コレ。
話が通じ合わなくても、決してその人の理解力に問題があってそうなってるんじゃなくて、こちらが相手を承認して自信を持たせてあげる言動に変えれば、会話から行動、価値観が不一致していたことにいたるまで、全て夫は変わっていきます。
その後、妻から承認を得た夫は社会でも承認を得られるキャラクターへと変化していきます。人間形成とは全て〝家庭〟で出来上がっていますから。
そんなわけで、家庭を司る「女性」とは、人間育成のキーパーソンとなっているのです。
人生はシーソーゲーム
あ、あと、このような承認不足の人に自信を持たせる過程では、相手の心の成長を待つために言いたい言葉を飲み込んだり、はたまたヨイショしてみたり、一見無理矢理に見える努力もしなければならないわけですが、そのような努力は一生するものではありませんからね。
私が夫の承認不足状態に気づき改善しはじめたのは、もうかれこれ13年前のことです。今やとっくに夫婦の形勢は逆転しています。
その時私がやりにくい努力をやった分、今度は夫が私を一生懸命支えてくれるように、自然となっていきました。
人と人との関係はシーソーゲームです。
支えたり支えてもらったり。
人生とは、そのようにできているものなのです。
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